質屋の保管場所とは？

質屋ではiPadなどの預かった品物を、保管庫で厳重に保管します。

質屋の保管庫は「質蔵」と呼ばれ、預かった品物をお客様にお返しするまで、質蔵の中でしっかりと保管します。

また、質蔵には厳しい基準があり、基準をクリアした質蔵を所有していない場合は、質屋として営業することができないくらい、質蔵は重要なものです。

質蔵の基準

質蔵には様々な厳しい基準が設けられています。

• 盗難の防止対策

質蔵の扉は盗難を防ぐために、厚さ15cm以上の鉄製で、施錠できるものでないといけません。

もちろん、警報装置の設置も義務付けられています。

• 火災の対策

品物を火災から守るために、建築基準法第2条第7号で定められた耐火構造で、建築基準法施行令第112条で定められた、特定防火設備を設ける必要があります。

もちろん、消火器も設置しています。

• 害獣の侵入防止対策

ネズミなどの害獣が質蔵へ侵入することを防ぐために、開口部にはネズミ返しの設置が義務付けられています。

• 空調の管理

質蔵では様々な品物を保管するので、それぞれの品物に適した状態での保管が求められます。

そのため、湿度や温度などを調整するために、エアコンや除湿設備を設置して、空調の管理を行っています。

他にも、質屋では人感センサーや防犯カメラを設置したり、民間警備会社に警備を依頼したりするなど、様々な防犯セキュリティ対策を行っています。

このように、万全の対策を行っている質蔵で、お客様の大切な品物を保管しているので、安心して質屋をご利用いただけます。

利息をためない

質屋の利息は消費者金融やカードローンとは異なり、後払いとなっています。

基本的に、返済期限は3カ月で、3カ月後に3カ月分の利息を支払うと、質流れを防ぐことができます。

また、3ヶ月後に3カ月分の利息が支払えず、1カ月分の利息を支払うことでも、返済期限を1カ月伸ばすことができます。

しかし、1カ月分の利息を支払うことを繰り返していては、3カ月分の利息はたまったままで、元金を減らすこともできません。

元金を減らすためには、まずはたまった利息を支払う必要があるため、利息をためないようにすることが、短期で手元に戻す重要なポイントです。

分割返済を利用する

質屋では分割返済に対応していませんが、元金を減らして再契約することで、分割して返済することができます。

分割返済には、元金が減ることで利息が減ったり、ためた元金を使ってしまうリスクが減ったりするなど、数多くのメリットがあります。

計画を立てる

元金を返済するためには、計画を立てることも重要です。

収入と支出を見直すために、まずは毎月の収支がどうなっているのか、一目でわかるように書き出してみましょう。

収支を管理するのは簡単ではありませんが、最近ではアプリなどのツールも充実しているので、自分に合った方法で続けてみることをおすすめします。

無理をしない

預けた品物を早く手元に戻したいからといって、無理に返済することは避けましょう。

無理な返済を続けていると、またお金が不足してしまう恐れがあります。

焦らず計画通りに返済すれば、必ず預けた品物を手元に戻すことができます。